関東大震災避難記念石碑洗い<2022年実施>

9月10日(土)、新大橋のたもとに建てられている関東大震災避難記念石碑の清掃を行いました。

 

この石碑は昭和8年(1933年)、関東大震災の発生から10年後に地元の有志によって建てられたもの。逃げ惑う人々の人命を救い、避難橋としての重責を果たした新大橋を讃えるために建立されました。個人によって建てられた石碑のため東京都や中央区の管理下にはなく、長年整備されていない状態でしたが、昨年日本橋浜町の住民の方から「自分たちの手で避難記念石碑をきれいにしたい」という声をいただき、日本橋浜町エリアマネジメントが調整役となり、地元有志の皆さまと清掃活動を実行。今回、1年ぶり2回目の清掃を行いました。

 

地元消防署・消防団に協力いただき実施

今回の清掃にはおよそ30名が参加。実施に向けて、日本橋消防署 浜町出張所と日本橋消防団第五分団の皆さんにもご協力いただきました。東京消防庁のマスコットキャラクター「キュータくん」も応援に駆けつけてくれました!

 

石碑全体が苔むしていた状態だった昨年と比べるとそこまで汚れは目立ちませんでしたが、たわしを使って1年で溜まった汚れや砂埃をしっかりと落としていきます。合わせて、石碑周辺のゴミ拾いも実施しました。

 

汚れや埃を落としたら水で洗い流していきます。今回も組み立て式の水槽から石碑まで参加者全員でバケツリレー!これは消防訓練の一貫として、消防署員や消防団のアドバイスの元、何度か繰り返し行いました。

 

最後は消防団による迫力の放水で仕上げ。1時間半の清掃によって石碑はすっかりきれいになりました!

 

関東大震災避難記念石碑は、歴史を紡ぐ大切な遺産。中央区の文化財として指定いただけるよう、地元住民が中心となり教育委員会と話を進めています。指定を受けると今回のような大掃除はできなくなる可能性がありますが、日本橋浜町エリアマネジメントではこの石碑の存在を伝え、後世に残していけるよう、引き続き地元の皆さまと連携してプロジェクトを進めていきます。

〈イベント概要〉

・関東大震災避難記念石碑洗い
・開催日:2022年9月10日(土)9:30〜11:00
・開催場所:東京都中央区日本橋浜町2-57付近
・協賛:安田不動産株式会社
・協力:日本橋消防署浜町出張所、日本橋消防団第五分団、日本橋浜町の有志の皆様

 

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